【hibikuはリリースから10年を迎え、配信終了いたしました】

"hibiku" - Rediscovery of Reverb -

聖歌隊の歌声が荘厳に響くのは、教会の残響があるから。オーケストラの演奏が重厚に響くのは、コンサートホールの残響があるからです。残響はいつも音楽と共にあり、音楽の一部。
また残響は、私たちが空間を大きさを知覚するときの重要な情報となります。たとえ目を閉じていても、そこが大きな空間なのか小さな空間なのか、音だけで知ることができます。

hibikuはマイクとイヤフォンを使用して、今あなたが聞いている現実の音に「別の空間」の残響を加えます。目を閉じればリビングが大聖堂に、キッチンがコンサートホールにもなります。

特別なマイクやイヤフォンは必要はありません。iPhone付属のマイク内蔵イヤフォン※を装着してアプリをスタートしたら、口笛を吹いたり鼻歌を歌ったりしてみてください。それからあなたの周りのいろいろな音に耳を澄ませてみてください。今まで何気なく聞いていた音が、新しい感覚で耳に飛び込んでくるはずです。

※マイクを内蔵しない通常のイヤフォンやヘッドフォンもご利用になれます。この場合iPhone本体側のマイクが使用されます。ワイヤレスイヤフォンは当アプリの性能を発揮できないため非対応となっています。

特徴・仕様

・高密度の残響合成エンジン「chiverb」によるリアルで美しい残響。
・内部処理32ビット浮動小数点演算による高音質。
・6種類のファクトリープリセットとエディット可能な3つのユーザープリセット。
・バックグラウンド実行をサポート(90分のオフタイマーオプション付き)。
・本アプリ内でのみシステムスリープを無効にする設定が可能。

動作環境

イヤフォンまたはヘッドフォンが必須です(iPhone付属EarPods推奨)
※ワイヤレスイヤフォンは、当アプリの性能を発揮できないため非対応となっています。

ご注意

・このアプリはお手持ちの音楽ファイルに残響を加えて再生するプレーヤーではありません。
・マイクとイヤフォンを極端に近づけるとハウリング音が発生するとことがあります。

デベロッパーサイト

Katsuhiro Chiba / audiooo.com

ダウンロード購入

App Storeにてダウンロード販売中

hibiku

Available on the App Store

chiverb engine

hibikuは、電子音楽家Katsuhiro Chibaが開発する残響エンジン「chiverb」のモバイルエディションを使用しています。音楽家によってデザインされた残響であり、音を美しく響かせること、そして残響そのものの美しさにこだわって開発された、高密度・高品位のリバーブです。

Katsuhiro Chiba / audiooo.com

エディットモード

ユーザープリセットモードでは、
パラメーターをエディット可能。


ファクトリープリセットの紹介

・Church
教会の中でも大聖堂。石造りの大きな空間の、荘厳で透明感のある残響。

・Air
現実ではありえない、非常に長い減衰時間と高域の強調されたファンタジックな残響。あらゆる音がアンビエント・ミュージックのよう。

・Cave
洞窟のような残響。狭い空間で音が反射を繰り返し、独特の音響効果を生みます。

・Hall
大きなコンサートホールの残響。適度な減衰時間とバランスの良い特性で、音楽を豊かに響かせます。

・Club
小〜中規模のクラブ、レストランのホールのような残響。

・Echo
山肌に反射した音が遅れて届くやまびこのような残響。

ユーザープリセットモード・パラメーターの解説

(ユーザープリセットモードはリバーブの知識をお持ちの方向きです)

・Pre Delay (Pre Delay TIme)
直接音に続いて残響が聴こえ始めるまでの時間です。最大で1秒指定できます。

・Low Cut (Low Cut Frequency)
残響の低域をカットする周波数です。低めにセットすると豊かな残響となり、高めにセットするとスッキリした残響になります。

・High Cut (High Cut Frequency)
残響の高域をカットする周波数です。低めにセットするとマイルドな残響となり、高めにセットするときらびやかな残響となります。

・Room Size
仮想の空間の広さです。0%では非常に狭い空間、100%では大聖堂のような大きな空間となります。

・Decay TIme
残響の全長です。最大で30秒指定できます。

・High Damp (High Frequency Damping)
壁で音が反射するときの高域減衰量です。低めにセットすると高域が早く減衰します。

・MIC Direct
マイクから入力された原音(残響ではなく)をミックスする量です。
このパラメーターはファクトリープリセット・ユーザープリセット共通で、
常に変更可能なグローバルパラメーターです。

よりリアルな残響を楽しむために

iPhoneなどに付属するマイク付きのAppleイヤフォンがおすすめです。Appleイヤフォンは密閉性が低く、イヤフォンをしていても外の音が適度に聴こえるため、より自然にhibikuの残響を楽しむことができます。Mic Directスライダーは左いっぱいのままにし、イヤフォンからは残響成分のみが聴こえるようにします。耳の中で現実の音とhibikuの残響がミックスされるようするということです。イヤフォンの音量はあまり大きくしないほうが良いでしょう。実際の残響はそれほど大きな音量では聴こえないものです。以上のような環境で、より自然な残響を体験できます。もちろんApple製以外のイヤフォン・ヘッドフォンも使えます。高性能のオープンエアー型(解放型)ヘッドフォンはさらに良い結果を生みます。

スピーカーで使用する

hibikuは外部に接続したスピーカーで使用することもできます。ただしこの場合、ハウリングが発生しないよう音量やマイクとスピーカーの距離・向きなどに十分な注意が必要となります。イヤフォンやヘッドフォンのような装着感が無いため、また違った体験となります。

その他

多くいただくご要望について
バックグラウンド動作と録音機能のご要望を多くいただいています。バックグラウンド動作については対応しており、デフォルトではOFFとなっています。画面右下のiマークから「Background Processing」というスイッチをONにするとバックグラウンド動作が可能になります。デフォルトがOFFなのは、このアプリ自らが音を出すものではないため、動作しっぱなしに気づかずバッテリーを消費してしまうことが考えられるためです。録音機能については、プライバシーの観点と、あくまでその場その時かぎりの音を楽しんでいただきたいというコンセプトから、現在のところ実装しておりません。

Bluetoothワイヤレスイヤフォン(ヘッドセット)について
hibikuでは、音声入出力の時間差を極力短くすることが重要なため、どうしてもある程度の遅れが生じてしまうワイヤレスイヤフォンはサポートしておりません。(遅れを無視したとしても、ワイヤレスイヤフォンに内臓されるマイクは「通話」程度の音質となってしまいます)ぜひ有線イヤフォンをご利用ください。

その他
iOS 7でhibikuの動作に問題が出る場合は、iOSが最新バージョンになっているかご確認ください。初期のバージョン(特に7.0.0〜7.0.2)はオーディオ関連に多くのバグがあり、hibiku以外のアプリでも問題が多発しました。それらの問題の多くは7.0.3以降で解決されています。